2008年06月19日

「カミングアウトレターズ」を読んで

私は当事者でもないし、その家族でもない。
だから、あまり関係のないことかもしれないし、と思いつつ
興味があった本なので読んでみました。
人と人との関わり。他者を受け入れる優しさとその葛藤。
読んでみていいこと書いてあんなあ・・と感激。
LGBTとは関係のない人たちにも、いろんな人生から教えてもらう事も多いんじゃないかな。
広くいろんな人に読んで欲しい。

私は昔、ある友人にカミングアウトされたことがある。
女の子だったけど、彼女が当時つきあっていた恋人は女の子だった。
その時の私たちっていうのが、ほんとーに、ふつーで、
びっくりするくらい何も変わらなくて(私たちの関係が)
彼女自身が、人間的な魅力溢れる明るくてあっけらかんとした人物だったので、
特にシリアスになるふうもなく、反対に興味心身だった私は、
どんなところへデートに行くの?∞お互いなんて呼び合ってるの?
とかあれこれ聞いて、女の子ふたりがお互いの彼氏の話で盛り上がるが如くである。

彼女の彼(おなべちゃんだったので結構カッコいかった(^^ゞ)の写真も見せてもらったし、
ふたりでラブラブなところを撮った写真も見せてもらったが、やっぱり、
私の中ではふつーだった。

だから、この本を読んで、カミングアウトする人の悩みや苦悩、それを受けた人の
悩み、葛藤が想像を少し超えていてびっくりした。
でも、大事な事は、カミングアウトするとゆうのは、その人が真剣に自分の人生と
むきあっていることだと思うし、相手を信頼して、その人との関係を新たに確かなものに変え、
継続していこうとする意思だと思う。
だから受け取る側の人は、それが一過性の告白として通り過ぎたりせず、相手を受け入れ、
ちゃんと相手と向き合って欲しい。
もうひとつつけ加えたいのは、カミングアウトする、しないはその人の自由だし、
そうしない人の意思もちゃんと尊重したいと思っている。
広く一般的にというより、自分を取り巻く人間関係を一番大事にする形での、
カミングアウトでよいと思う。
少しづつそれが広がって、世間の認知度が高まっていけば、いろんな偏見や差別が
なくなっていくんじゃないのかな。
私がカミングアウトしてくれた人に対して思ったのは、
とても嬉しい!私のホントにホントに近くに来てくれたんだと感激した。
そしてその人のことをもっと、もっと好きになった!
ホントにありがとう!の気持ちでいっぱいです。(*^_^*)

この本の中の春野先生が自分の生徒さんに告白されて、お返事を綴ったものが掲載されているのですが、
まさしくビンゴ!
私が常日頃思っていることと、この先生が書かれていることがまさしく一緒で嬉しかった。
「自分の中のマイノリティを自覚し、それを大事にし忘れない生き方がしたい。」
先生は、日本ではカトリックとプロテスタントを合わせても1%程しかいない熱心なクリスチャン。
このこと自体マイノリティであるが、マジョリティはマイノリティを(この区別をつけた言い方すら
私はあまり好きではない)批判し区別する傾向がある。
だけど、自分の内のマイノリティって誰でも持っているんじゃないのかな。
それを意識する人とそうでない人がいる。
私のマイノリティって何?と人に問われると、うまく説明できないんだけど、
自分の内にある特異性、人とは違う部分を大事にして生きていきたいって思う。
形にするとしたら、それは自分が書いている小説に現れているのかもしれないし、
自分ひとりで何かする行動に現れているのかもしれない。
何となくこの世の中は生きにくい。そう思って悩んだ時期があった。
具体的にはここには書かないけど、こうやって思うこと自体、マジョリティが権利を有し、
一般的だといわれている世の中に、何となく沿うことが出来ないマイノリティ性を
自分も持っているんだなあなんて自覚する。
だけど、自分の内のマイノリティを見つめ、それを肯定し、世の中と繋がっていこう、
人と繋がろうとすることは、自分の内のマイノリティを大きな素晴らしい力に変えていく
ことができるんじゃないかなあ。
それは、とっても勇気がいることだけど、ホントにホントに大変なことだと思うけど、
だけど、私自身を含め、きっとみんなみんな素敵な人で、そんな可能性をみんな秘めている。
そう思っています。
ひとつずつ、ひとりずつ、自分と向き合ってくれる人を探し、大事につき合い、
自分の人生を豊かにしたいですね。

あと、春野先生が書かれていることで、
LGBTに限らず、今広く世の中の人が当たり前に享受している「人権」という考えは、
権力やマジョリティから虐げられるか、無視されるかしてきた弱い立場の人たちが、
少しずつでも声をあげ、運動を続けてくれたおかげで得られたもの。
このことに、マジョリティと呼ばれる人たちは目を向け、感謝をすることを忘れないでいきたいですね。

もし、周りの人で大事な事を自分に教えてくれた人がいたら、その人のことを大事にしてあげてください。
その人が告白したものは、形こそ違えど、絶対自分の内にもあるものなんです。
これだけは、はっきり確信しています!
マイノリテイ=自分らしさ!

(注)LGBT=レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称
マイノリティ=少数者
マジョリティ=多数者
posted by モグラン at 13:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 思ったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても深い記事なので、さらりとコメントするのは難しいけれど、思ったことをできるだけ簡潔に書きます。

カミングアウトする方も辛いけれど、
される方もすごくショックを受けますよね。
だから、モグランさんが書いているように、
カミングアウトする、しないは自由だと思います。

でも、もっと根本から考えると、「自分」ってものを
きちんと認識している人って、どれぐらいいるんだろう?
何かが違う、でも何が違うのか分からない、
そんな葛藤の中、なんとなくマジョリティに
合わせて日々を過ごしている・・・
そんな人が多いように感じています。

これを不安定な世の中のせいにするのは簡単。
だけど、より幸せな生き方を実現するために、
自分はどう行動するべきか、ゆっくりと考えてみる必要がありそうです。
そして思い込みや怖れを捨て、温かな愛に包まれた世界にしていきたいですね。
Posted by Toshi at 2008年06月21日 03:05
Toshiさん。
おおっ!よくぞこのような深い記事にコメントしてくださり、モグラン深く感謝しております(^_^)
みんなが触ろうか、触らまいかというようなビミョーな距離感を持つ問題なのかなあ?と思いながら、自分の主観として大事な事だと思って記事にしました。

根本的に考えると、結局自分との対峙なんですよね。
だけどToshiさんが言われるように、そのことをどのくらいの人が意識しているだろうって思います。
こんなこと考えなくてもよいのかなあなんて思うときもあるけど、一回きりの人生、自分にとって良い納得できる生き方をしたいですよね。
でも、それって何だろうって、自問自答する日々ですが(^^ゞ

不安定な世の中、生きる目的や意味などないんじゃないかと、絶望の淵においやられがちですが、世の中のせいにしたくないですね。
Toshiさんの言うように、愛に溢れた素敵な世界にしていきたいですね。
それって大事なのは、ひとりひとりの意識を変えていくことなんでしょうね。
Posted by モグラン at 2008年06月21日 16:45
ご無沙汰です。
思わず頷きながら読ませていただきました。
Toshiさんも書かれてますが、カミングアウトはする方、される方、どちらにも何らかの衝撃を与えるでしょうから…やっぱり考えますね。
ふと、言ってしまえば楽?なのか…と思えるような場合もあるだろうけど、でも普段仲良くしていても、自分のマイノリティに関することにおいては、相手がどれだけの認識をもっているのか…必ずしも肯定的に受けてくれるのか、否定されたらどうしよう…とか色々考え出すと、もうたちまち言えなくなりますものね。

自分らしく生きたい…いつもそう思うけど
そうすることが100%幸せなのか…ちょっとネガティブな意見になってしまいますが思うこともしばしばあります。
マジョリティに流されているのだろうか…
いや現状の幸せを逃がすのが嫌なだけか…

そんな私が何をいっても説得力はないのかもしれませんが、やっぱり、どんなことでも自分の大切なことを打ち明けてくれたなら、その時言葉の意味が解らなくても、真剣に聞いて欲しいなぁ…と思います。

Posted by まもう at 2008年06月23日 23:52
まもうさん。
おひさ〜です。(*^_^*)
人にとってどの道を通るのが幸せなのかは、ひとそれぞれですよね。
本人がつらい思いをしないのが一番かなあ。
まもうさんは守るものがいっぱいあるからなんですよ。
それが大事であればあるほど、失くす事は恐いから。
人間、何も持っていない時ほど、開き直れるし、自分のことだけ考えていればいいし。
だけど、相手のとの関係、自分が持って生きていかなければならないもの、いろいろあって、「自分にとって」・・・と考えられる時期はそれぞれ違うでしょうし。

「解らなくても聞く」
相手の言葉や思いに真摯に向き合う。
一番大事なことですよね。
私も、相談事を受けたりするときには、その人の思いや状況がしっかりわからなくても、聞いてるよ∞一緒に考えてるよ≠ニいう思いだけは相手に伝わるように聞こうと思っています。
Posted by モグラン at 2008年06月24日 16:55
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