2008年10月23日

いつもそこにいますからね。

そうか。気がついてあげられなくてごめん。
今どこにいる?
何を悩んでいる?
ひとりで大丈夫ですか?


”ハッシュ!”や、”二十歳の微熱”などの映画を撮った
橋口監督の本にいいことが書いてあった。
彼は本当の「孤独」を知っている。
その言葉を読むたびに、胸が痛くなる。


”僕はよく思うんだけど、「もし、小さい頃に一度でも誰かに
死ぬほど抱きしめられて『ああ、いま僕は愛されているんだな。』
という実感が持てていたら人生変わってたな」と。”


優しい人っていうのは、痛みを知っている。
孤独を嫌というほど味わって、自分という異質の存在を
受け入れたくて、受け入れることが出来なくて、
それでも自分と対峙する事をあきらめずに歩いてきて、
そして、人との距離に敏感に反応しすぎて、
それでも人が好きで、その狭間で狂うほどの痛みを味わった人は・・・


私は「孤独」を知らない。
そう、知らないはずだ。
立派な親ではなかったが、両親は揃っていた。
私は二親がいる複雑な家庭環境にいた。
でも、どの親も、出来るだけの愛情を注いでくれたんだって、
今でも信じている。

兄弟もいる。
友人も。
胸の内を話すことが出来る友人がいる。
だから、
「孤独」を知らない。
知らないはずなのに、何故か孤独を語る人に、
深く思い入れをしてしまう。
その孤独と、そして孤独な人が持つ「誇り」に
胸が痛くなる。

パートナーがいる。
だけど、パートナーといても孤独を感じることはある。
それはきっと誰にでもあることなんじゃないかな。

自分の中にある「孤独」とか、自分が対峙していかなければならない「自分」は
他の誰かには、はかりしれないし、触れることすら出来ないんじゃないかと、思う。



私はあなたの孤独や、胸のうちにある人に対するわずらわしさを
気がついてあげられなかった。
ごめん。
自分の思いを押しつけてごめん。

大丈夫ですか?
きっと大丈夫だね。


いつも

あなたに日が照る時も、
日が翳る時も、
同じ場所に私はいます。

いつもそこにいますからね。



橋口さんの本の中から、私がちょっと感激した一節を。

”人は生きていても死んでからも、人との関係の中でしか生きられない存在。

他者という未知で恐怖を抱かせる存在とつながろうとする勇気。
それは面倒かもしれないけど、ときに他者という”人”は、僕たちに
もう一度空を見上げてみようと思わせてくれる唯一無比の存在なのです。”


posted by モグラン at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 思ったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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